小春日和

だめなひとの雑記帳

うもれる

急き立てられているかのように家に帰り、容赦なく頭の中に浮き上がってくる言葉を片付けながら電気をつけ、PCを起動させてブログを開く。文章なんて仕事で腐るほど書いている上に、もう眠らなければならないというのに、そうせざるを得ないほどの何かがあるのだろう。

 

うもれていたかった。

うもれることで、目立たないようにしたかったのだろう。

その時点でもう、自分が異質なものだと無意識に認識していたのかもしれない。

そして、うもれきれないこともきっと知っていただろう。

雨天延期の遠足、降るのかどうかあいまいな空模様。そんな日はいつも、ぎりぎりまで家の前を通る同じ学校の生徒の服装を眺めて判断していた。一人だけ制服、一人だけ体操服…そうなることがとても怖かったのだ。何を言われるわけでもない。ただ、自分が溶け込めないものなのだと見せ付けられるようで、それがとても怖かった。

自分自身に特別な能力があるとか、特別な存在だとか、そういう風には思っていない。どうやっても、どうしても、うもれることが出来ない。それだけなのだ。

 

面接を受けて、楽しかったと思えたのは今の職場の1回だけだ。そう話すのが当たり前のようにするすると言葉が出てくる感覚は、今でもはっきり覚えている。その日から、色々なことに変化が出続けている。うもれる必要もなくなった。このままで許されるのだ。