小 春 日 和

だめなひとの雑記帳

口を開けば

「クソ頭いてぇ」と汚い言葉を発するか、器具を突っ込まれるかしかしていない。

歯医者というところはとても楽しい場所で、確かにかたい歯を削られるのはいくら麻酔をかけたところで痛いときもあるのだけれど、例えば歯茎の上の方よりも下の方にされた麻酔の方が即効性があることに気付いたり、抜髄すると歯にかなり大きな空洞ができることを知ったりと、とにかく発見が多いのだ。

削られた後の、摩擦熱で生じたと思われる焦げ臭い味も案外嫌いではないし、切り傷ができたときの痛みと歯を削るときの脳に直接くるような痛みもまた、同じ神経という伝達物を使っておきながらまるで感覚が違うことも再確認した。

 

自分が使う分に支障がないほどだけキッチンを片付け、ラザニアを2人分作った。今までなら軽く食べてしまうのだけど、今日は恐らく難しいだろう。冷蔵庫に残っていたあと1匙分しかない黒豆を大事に食べた後、残りの汁は、少し迷ってから飲み干した。喉越しのよい、あんこのような味をしていた。その黒豆は瓶に入っているのだが、ふたがかたくなってしまうので、開けるのにお湯が必要だった。ラザニアを作る為のパスタにもお湯が必要なので、丁度良かったのだ。

熱すぎるお湯に入れてしまい、すっかりぴったりとくっついてしまったパスタを無理矢理引き剥がしながら、片面にホワイトソースを塗る。器に入っているほうには、ミートソースを塗ってある。後はそれを、ぺしり、ぺしりと繰り返してのせるだけだ。

その工程が面倒だったので、一度ホワイトソースとミートソースを混ぜてから作ったことがあるが、それは最低だった。赤と白、分けてあるのには理由があるということを学んだ。

 

なんだか1日体がだるくて座っているのもしんどいし、頭は痛くてすっきりしないし、なかなか厄介である。食生活は少しずつまた、見直している。もう少し楽に作り置きを用意できればいいのだが。そんなことを考えながら、ラザニアを作った後の手で額に触れてみた。ひんやりとして気持ちいい。熱を測ると、37.2℃ある。全く気がつかなかった。

歯といい、食べ物といい、私は体に申し訳ないと思わざるをえないようなことしかしていない気がする。

さっきまで、ハンバーガーやパスタが食べたいような気分を感じ取っていたのに、もう気持ちが悪い。昨日も同じ感じで、せっかく作った煮物を食べるのにも時間を要した。美味しいご飯が食べたい。

 

[記録用]13分/990