2015-12-18 魅惑の溝 日常 規則正しい間隔で、車輪を乗せるためだけに作られたそれと、その上を走るためだけに作られた車輪との間に挟まれて引きちぎられるというのは、一体どのような感覚なのだろうかと、しばしば考える。 一歩踏み出せば当たり前のように到達し、終わる。それは、テレビのワンシーンと同じようなものだろう。 死にたいわけではない(なかったことにはしたいが)し、飛び込むつもりもない(扶養ニートがいる)。 ただただ純粋な興味なのだ。この身がどのようにどう感じるのかの。目の前で、けたたましい音と共に、遮断機がおりた。