小春日和

だめなひとの雑記帳

黄金週間なので

今週のお題ゴールデンウィーク2016」

 

少し変わったことをしようと思うのは毎度のことで、かといって出かけるわけでもなく、本当にいつもの休日と少し変わったことをして終わるのもまた毎度のことで、それによってまた「無駄に過ごしてしまった」と思いつつ、「いや、必要だから結果的にこうなったのだ」と思い直すのもまた毎度のことである。

スーパーで税抜61円の鶏がらを見つけた。鶏がらは4パックあり、普段なら「スープが作れるな」と思いながら通り過ぎるだけなのだが、今日は目の前で主婦が2パック購入していったのに触発されたのか、少し大きめの、この61円のものを手にとってカゴに入れ、レジに向かったのだ。

葱を入れるのは知っていたが、今日は多少高かったので買わなかった。

早速鍋に水と鶏がらを入れて沸騰させ、小さな容器に鶏肉とスープを人間の1食分ほど取り分けた後、鍋にニンニクと生姜を投入する。人間の1食分ほどと書いたが、1号用である。犬や猫に葱類は禁物だ。もちろん個体差はあるが、そんなことを実験して死んでしまってくれたら、どうしようもない。

2時間半ほど、ガス代の不安と戦いながら灰汁をとり、部屋とガスコンロとを行き来していた。はじめは端と端が鍋にぴったりと沿うほどの鶏がらが小さくなり、お玉で多少分解され、出来上がる頃にはちんまりとした塊4つに分かれてしまっていた。

私が購入した部位は丁度首から胴体にかけての部分で、ひっくり返すとレバーを取り除いあとだと思われる部分があった。ちなみに今日はレバーも購入してある。

首はどの部分までだろうか。頭部は確実に取られているとすると、顎の下から後ろ頭と首のつなぎ目のあたりを直線で結んだくらいだろうか。

そういうような”解体”にも興味を持つようになった。人によってはこの鶏がらも駄目なのだろうか。

別に、残虐なことが好きなわけではない。食べるための対象にただ興味があるだけである。ごめんねを言わずに、まっすぐに「いただきます」と言えるようになりたいと思っただけのことだ。

 

しっかりと煮込まれた鶏がらはとてもやわらかく、ほろほろととれる身を集めていると、首の骨なんかも一緒にほろほろと1つ1つの骨ごとに取れてしまって、結局1つの骨を指先の中でくるくると回転させながら身を取らなければならなかった。時々でてくる板のような軟骨は、そのまま口へ運んだ。

そうして身をはがしながら、その長さなんかで、肉の筋の流れを考えたりもした。

 

できた鶏がらスープは半分冷凍、半分冷蔵し、冷蔵の分の中から0.5合の米を炊く分をよけ、それとはがした肉でご飯を炊いたところだ。今炊けたのだが、味付けを忘れたことを思い出した。味付けといっても、塩1つまみくらいで調整するだけなので大したことはないのだが。

 

これで1つ、変わったことを終えたので、明日からはいつもに戻る用意をしなければならない。そしてまた、次も同じようなことを繰り返すのだ。