体調を崩してから3日目。
ちょうど、動物病院に点滴を打ちに行った日だろうか。
過ぎる月日はとてもやさしく、そしてすごく残酷だと思う。
年々薄れていく1号の記憶。
その度に、骨壺の入った袋を撫で、アルバムを開き、あの日々をまた脳裏に焼き付けるのだ。
後悔はなくても、彼は本当によく生き抜いたと思っても、それでもやっぱりもっと一緒に暮らしたかったというのはどうにも拭えなくて、時々猛烈に恋しくなる。
パピヨンにしては少し短い鼻先に、少し小さめの耳(それでも大きくはあったけども)。
ところどころ、ピンク色をした肉球。
体のほとんどを覆う茶色の毛に、胸元の白くふわふわした…。
当時は生きるのに必死で、毎日をこなすのが精一杯で気付かなかったけれど、そんな私をいつも家で待ち、そしてありったけの感情をぶつけてくれるその存在が、この世で生きる私の相棒だったんだなと気付いたのは、いつだっただろうか。
私は、彼に何ができていただろうか。
いつももらうばかりで、何もできていなかったのではないだろうか。
そんなことばかり考えてしまう。
それだけ、1号と一緒に暮らした日々は特別で、かけがえのないものだった。
何を書こうとしたのだろうか。
続かなくなったので、ここまでにしておこうと思う。